| +++ 「カーミングシグナル」 ワンコからのメッセージ +++ |
| 犬は、耳・尻尾・口・舌などを使っていろんなメッセージを発してくれます。その中で 攻撃の回避やストレス・興奮状態を落ち着かせるため、恐怖などから自分を守るため、相手に望むことなどを 体を使って表現することを「カーミングシグナル」と言うそうです。
calm down = 鎮める 落ち着かせる という意味です。 ここで紹介するカーミングシグナルは、ノルウエーのトウリッド・ルーガス(Turid
Rugaas)という方が提唱したもで、27個に体系化されています。我が家のレディを見ていて 顕著に表れていると思われるものから順に紹介しているので ルーガス女史が体系化した27個の順番とは違っています。 |
| 1. 座る | 散歩などで他のワンコが近づくと座る場合は、自分に敵意がないことをアピールしています。また 飼い主の側で静かに座るのは 何かをして欲しいというシグナルです。教えなくても「お座り」が出来るワンコが多いのは この座るというカーミングシグナルが 争いを避けるシグナルであり、服従と安全確保のためのシグナルであるからだそうです。 |
| 2. あくびをする | 相手に落ち着いてほしいときや ワンコがストレスを感じたときなどに出すサインです。例えば飼い主がワンコを怒った時に「あくび」をしたら それは「もう怒らないで!」というサインです。決して寝不足とか聞いてないとかではありません。(本当に眠くてするアクビとの違いを飼い主が理解してあげることが大切なのです) |
| 3. 体を振る | 体をブルブルと振って嫌がってることを表現しています。そのイヤだという気分を この仕草で鎮めているそうです。リードを強く引いたりすると出したりします。飼い主はこのシグナルを見たらワンコがイヤだと思う原因を早く気づいてあげる事が大切です。 |
| 4. 伏せる | 相手を落ち着かせるための最上級のシグナルです。服従を表しているようです。また散歩中に出会った犬が伏せをしたなら、気に入ってくれているサインです。よく食事を待ってる時や何かをする前に伏せをしているのは くつろいでるのではなく、喜びを抑え自分の気持ちを落ち着かせようとしているのです。 |
| 5. 鼻、口の周りをなめる | 他のワンコに対してこのシグナルを使う時は、緊張をほぐそうとする行動で 相手に対し敵意がない事を表現しています。人に対して使うのは、たとえば「ご飯ですよ」などの言葉に反応して出すことが多いのですが、卑しく舌なめずりをしている訳ではなく、喜びを表現しているシグナルです。 |
| 6. 鼻を持ち上げる | 匂いを嗅いで何かを探しているように鼻を上げる仕草は、自分が相手に対して敵意がないことを示し 相手の気持ちを落ち着かせようとしているシグナルです。人に対してする場合は 何かをして欲しいというアピールのようです。 |
| 7. 2頭の(二人の)間をさく | 飼い主が他のワンコと出会った時に自分のワンコが取る行動です。よく「ヤキモチを焼いているのね」と受け取りがちですが、これは飼い主に相手の犬は違う群れだということを警告してると同時に、同じ群れの仲間である飼い主を守ろうとしているのだそうです。 |
| 8. 体を低い位置に落とす | 人や犬が近づいたときに まるでこれから飛び掛るような態勢をとることがあります。これは歓迎の気持ちを表す、喜んでるというシグナルです。 |
| 9. ゆっくり歩く | 他の犬を見つけると一旦静止し、その後ゆっくりと歩き出し何度か止まりながら 相手の犬に近づいていきます。こうして相手の犬に近づきながら、相手から(敵意がないことなどの)シグナルがあるかどうか見ているのです。近づく場合は自分には敵意がない事を相手に示します。 |
| 10. カーブを描きながら歩く | 犬が見知らぬ犬と出会い 近づいていく場合は、まっすぐには近づくことはありません。ゆっくりと丸くカーブを描くように近づき、攻撃の意思がない事を示しています。 |
| 11. 横を見る | 犬が他の犬に近づく時 体の横を相手に見せながら、お尻の方から近づくようです。この時に 犬同士のコミュニケーションが取れているかどうかの見極めとなります。こうやってお互いが近づけるのは 何らかのシグナルでコミュニケーションが取れているのです。 |
| 12. 体を横にそらす | 犬同士が近づいたところで 視線を避けるように体を横にそらして自分の脇腹を相手に見せます。これで相手に対し敵意がない事を示し「友達だよ」「あなたが好きだよ」と表現します。犬同士だけでなく人間に対しても見せることがあります。 |
| 13. どこかに行ってしまう | 犬同士がお互いを認め合った後に見られるシグナルです。人に対しても出してるかもしれないと考えられています。ついさっきまで側にいたのに、突然どこかに行ってしまう行動です。これは相手の犬や飼い主に非常に慣れていて安心しきっている、快適に思っていることの現われです。 |
| 14. オシッコをする | 犬同士が認め合ったあとでするオシッコは、出会った犬と完全に顔見知りになった、友達になったというシグナルです。また散歩中オシッコをして飼い主を見るのは、飼い主に対し最高の親愛の情を表しています。 |
| 15. 子犬のように振舞う | 子犬のようにじゃれついてきたり、クルクルと周りを回ったりする行動は遊びの誘いのシグナルです。一緒にいることを喜んでるのと、自分に関心を引くための行為です。 |
| 16. 地面の匂いを嗅ぐ | 犬同士が出会った後 あたりをグルグルと歩き回りながら地面の匂いを嗅ぐ行動は 自分を落ち着かせようとしているのです。 |
| 17. 前足を上げる | 緊張や興奮している自分を 強く落ち着かせようとしている仕草です。猟犬が獲物を見つけて警戒態勢に入る自分の緊張を鎮めるために、前足をあげるのと同じです。普通のワンコの場合は 喜んでいると解釈してよいシグナルだそうです。 |
| 18. 遊びの誘い | 尻尾を振りながら体の位置を低くし、遊びの誘いや喜び、歓迎を表すシグナルです。 |
| 19. 頭を動かす | そっぽを向くというような仕草です。うれしさの高ぶりを抑えようとするシグナルです。例えば「お散歩に行こう」と言っても中々出かけようとしないとか ご飯の準備をしているのに無関心を装う態度をとることなどがあります。 |
| 20. 静止 | 他のワンコと出会った時にするのは「9、ゆっくり歩く」と同じ意味を持ち、相手にシグナルが通じているか判断している行動です。 |
| 21. 口をパクパクさせる | 自分の気持ちを鎮めるためや 嫌がる気持ちを抑えるときに見せるシグナルのようです。 |
| 22. 背中を向ける | 他のワンコを近づけた時、そのワンコが暴れたりした場合に 近寄らせた方のワンコが相手に背を向けて座ることがあります。これは相手を落ち着かせるための強烈なシグナルだそうです。攻撃的な犬が人間に向かってきたとき、人も同じように背中を向けると 犬は飛びつくことが出来ず、その人の周りをグルグル回ります。 |
| 23. 転移行動 | 攻撃的な犬が人間に「背中を向ける」シグナルを出された時、その犬は飛び掛れず あまったエネルギーを近くにある木の枝を噛んだりして そのストレスを違う対象に向ける行動のことです。 |
| 24. 口元を引く | 人間が笑い顔を作るときと同じように 口元をキュッと後ろに引くことです。犬と犬との顔が見合ったときに このシグナルが交わされることが多いようです。敵意がないことの表現です。 |
| 25. 尾を振る | 典型的な 好意を示すシグナルです。嫌なら振らない、少し嬉しいときは小さく振る、とても嬉しいときはビュンビュンと振るといった具合です。体全体でワイパーのように振ったり、小刻みに振ったりする場合は友好的意味を示します。反対に シッポをピンとあげてから小刻みに振ったり、ゆっくりと上げたり曲げたり、尾を振る幅が小さい場合などは「友好的ではない」ということを表しているようです。我が家のレディはコーギーなのでシッポがありません。でも代わりに耳で感情表現しています。嬉しい時や好意を示すシグナルでは 耳を後ろにペチャンコに寝かせています。緊張してる時などはピンと立ててます。そして様子を探るような時は、ピンと立て左右に動かし まるで情報を取るレーダーのようになります。ストレスを表したり嫌な時は 耳が左右に広がり、まるで「ヨーダ」(スター・ウォーズ)のようになるのです! |
| 26. 歯をカチカチ鳴らす | 歯をむき出したりしていなければ ケンカ腰の相手を落ち着かせようとするシグナルです。毛が逆立っていたり歯をむき出し、唸り声を出している場合は「威嚇のシグナル」になります。 |
| 27. まるでそこにいないように振舞う | 19のそっぽを向く、頭を動かす・・のと同じで 高まる感情を抑えようとしているシグナルです。 |
| 参考文献 | 「徹底解明 CALMING SIGNAL」 平沢正博著 海苑社発行 |
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***カーミングシグナル=ボディランゲージ=犬の言葉*** 元来群れで生きるワンコには 群れの中で他のワンコとの争いを避けるため本能的に持っているシグナルがあります。またワンコは生後10週目頃まで母犬や兄弟達と一緒にいることで「犬の社会性」というものを 見よう見真似で色々覚えるのだそうです。この時期に離されてしまった子犬に何より大切なのは「散歩」です。散歩中に他の犬と出会うことで 忘れていた本能的なシグナル=ボディランゲージを思い出したり 他のワンコから習得したりします。よく他のワンコに会うとガウガウしてしまうワンコがいます。そして、あたかもそれが飼い主のシツケ不足のように取られがちですが そうではないのです。そのワンコは忘れているだけなのです・・・ 生後50日(7週目)で我が家にやって来たレディも 散歩で出会った大人のワンコたちに 色々教えてもらったように思います。レディがはしゃいで飛びついても 大人ワンコ達はお座りで迎えてくれ どっしりと構えていました。そして相手のしっぽなどにカプ!としたら ガオ!と怒られたり・・・etcそんな経験を積ませてもらったおかげで 今のレディは、他のどんなワンコに出会っても、フレンドリーに接することが出来きるようです。 カーミングシグナルは 元々犬同士でのコミュニケーションに使われるものです。でもワンコが嫌だと思って出しているシグナルを 飼い主が理解してその原因を早く取り除いてあげることが出来れば ワンコは自分の気持ちをわかってもらったことで 飼い主との信頼関係が強くなると思います。通じなくてもレディと会話していると 不思議なもので何となくお互いにわかることってあります。そういう時は本当に楽しいものです。 2004年 12月 |
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